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e-Taxで確定申告を簡単に!e-Taxの確定申告を徹底解説

  • 公開日:2025年3月 6日

 多くの経営者にとって、確定申告は避けて通れない重要な業務ですが、その手続きの煩雑さに頭を悩ませているかたも少なくないでしょう。「もっと効率的に確定申告を済ませる方法はないだろうか」と考えたことはありませんか。そこで、この記事では、e-Taxを活用した確定申告の方法やメリット、デメリットについて詳しく解説します。さらに、e-Taxを利用することで、確定申告の手続きがどれほど簡単になるのか、そしてどのような準備が必要なのかについて紹介していきます。

目次

e-Taxとは

 e-Taxは、国税庁が提供する電子申告・納税システムです。このシステムを利用することで、確定申告をはじめとする税務手続きをオンライン上で行うことができます。そのため、税務署などに足を運ぶことなく、自宅やオフィスから申告・納税の手続きができるようになります。

e-Taxでできること

 e-Taxは、国税電子申告・納税システムとして、確定申告をはじめとする税務手続きをオンラインで行うことができる便利なサービスです。e-Taxを利用することで、従来の紙ベースの申告方法と比べて、より効率的かつ簡便に税務手続きを進めることが可能になります。e-Taxでは、確定申告だけでなく、様々な税務関連の手続きをインターネット経由で行うことができ、時間と労力の節約につながります。これから、e-Taxを活用することで具体的に何ができるのか、e-Taxの機能と利点について詳しく解説します。

電子申請

 e-Taxでは、オンライン上での税務手続きが可能となります。具体的には、e-Taxを利用することで、オンライン上で確定申告書や青色申告決算書などの確定申告に関する書類の提出が可能になります。また、e-Taxは個人事業主などを対象にした確定申告だけでなく、会社員やアルバイトなどの給与所得者が年末調整で受けられない税金の還付を受ける際に行う還付申告もオンライン上での申請を可能しています。

 e-Taxを利用することで、24時間365日いつでも申告が可能になり、自宅やオフィスから手続きができる利点があります。また、一部の添付書類が省略できるため、書類準備の負担も軽減されます。

e-Taxで電子申請が可能なのは以下の通りです。

  • 所得税確定申告等

  • 相続税申告

  • 贈与税申告
  • 法人税確定申告等
  • 酒税納税申告
  • 間接諸税申告

(出典:国税庁 https://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki6.htm

電子納税

 e-Taxを利用することで、電子納税も可能となります。そのため、e-Taxによって申告から納付までをオンライン上で一貫して行うことができ、時間と手間を大幅に削減できます。

e-Taxでの電子納税には、主にダイレクト納付ネットバンキング納付2種類があります。ダイレクト方式では、e-Taxに登録した金融機関口座から直接引落しが行われます。一方、ネットバンキング方式では、各金融機関のオンラインバンキングサービスを通じて納税を行います。どちらの方法も、従来の窓口納付や振込と比べて、時間的制約が少なく、24時間365日いつでも納税手続きが可能です。e-Taxでの電子納税であるダイレクト方式とネットバンキング方式は、それぞれ利用できる条件や必要な事前準備が異なります。そのため、あらかじめ利用条件などのチェックを行いましょう。

開業届や青色申告承認申請書などの提出

 e-Taxは、個人事業主の開業や廃業、青色申告に関する手続きにも対応しています。新規に事業所得、不動産所得、山林所得のいずれかが生じる事業を始める際には、「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出が必要です。この届出書は、e-Taxを通じてオンライン上で提出することができます。

 青色申告を選択する場合は、「青色申告承認申請書」をe-Taxで提出することが可能です。青色申告は、正確な記帳と申告により、様々な税制上の特典を受けられる制度です。一方、何も手続きを行わない場合は自動的に白色申告が適用されます。

青色申告を取りやめる際には「所得税の青色申告取りやめの届出書」を、配偶者や親族を専従者として届け出る場合は「青色事業専従者給与に関する届出書」をe-Taxで提出することができます。e-Taxを利用することで、郵送や窓口で行っていたこれらの手続きをオンラインで行えることで、時間と手間を大幅に節約できます。

(出典:所得税法第二百二十九条https://laws.e-gov.go.jp/law/340AC0000000033

e-Taxで確定申告をするメリット

 e-Taxを利用した確定申告には、従来の方法と比べて多くのメリットがあります。これらのメリットを理解することで、確定申告の作業効率が大幅に向上し、時間と労力を節約できるでしょう。それでは、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

いつでもどこでも申請可能

 e-Taxの最大の魅力は、時間と場所の制約から解放されることです。従来の確定申告では、税務署の窓口に出向くか、郵便局や郵便ポストを利用する必要がありました。しかし、e-Taxを利用すれば、そういった手間を省き、自宅やオフィスから24時間365日いつでも申請が可能となります。

 特に多忙な経営者にとって、e-Taxの利便性は非常に重要です。深夜や早朝、休日であっても、自分のペースで確定申告作業を進められるため、業務に支障をきたすことなく税務処理を行えます。また、出張先や移動中でもスマートフォンやタブレットを使用して申請できるため、時間を有効活用できます。

 さらに、e-Taxは地理的な制約も解消します。遠隔地に住んでいるかたや、海外在住の日本人にとっても、インターネット環境さえあれば日本の確定申告を行うことができます。これにより、わざわざ税務署まで足を運ぶ必要がなくなり、時間とコストの大幅な削減につながります。

提出書類の省略が可能

 e-Taxを利用する際の大きな利点の1つが、提出書類の省略が可能になることです。通常の確定申告では、控除証明書などの申告内容を裏付ける書類の提出が求められますが、e-Taxを使用することで、一部の書類については添付を省略できます。

 具体的には、e-Taxによる確定申告では、社会保険料控除証明書や生命保険料控除証明書など、第三者が作成した確定申告関連の書類が省略可能です。これにより、申告手続きの簡素化と効率化が図られ、書類の準備や提出にかかる手間と時間を大幅に削減できます。

ただし、注意すべき点として、書類の添付が省略できるからといって、それらの書類の作成自体が不要になるわけではありません。税務調査の際に提示を求められる可能性があるため、必要な書類は適切に保管しておくことが重要です。

e-Taxで確定申告によって書類提出省略対象となる書類はこちら

還付が早い

 e-Taxを利用した確定申告は、従来の方法と比較して還付金の入金が早い傾向があります。一般的に、税務署窓口や郵送での申告の場合、還付金の入金までおよそ1ヵ月から1ヵ月半ほどかかります。一方で、e-Taxを利用すると、約3週間程度で還付金を受け取ることができます。ただし、還付金の処理速度は申告内容の複雑さや申告時期によって多少の変動があることに留意が必要です。さらに、確定申告期間の終盤に申告を行うと、処理に時間がかかる可能性があるため、可能な限り早めの申告を心がけることが迅速な還付を受けるためのポイントとなります。

(参考:国税庁 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/campaign/r6/Jan/01.htm

e-Taxで確定申告をする事前準備

 e-Taxを利用して確定申告を行う際のデメリットは、いくつかの事前準備が必要となることです。しかし、一度環境を整えれば翌年以降の準備は不要となるので、事前準備を入念に行いましょう。それではe-Taxを利用する前の事前準備について、紹介していきます。

1. 利用者識別番号の取得

 e-Tax利用のためには、16桁の利用者識別番号を取得する必要があります。利用者識別番号の取得方法は2つあります。1つ目は、e-Taxのログイン画面から利用者情報を登録して取得する方法です。2つ目は、税務署に足を運び、書面を提出することで取得する方法です。

利用者識別番号の取得についての詳細はこちら

2. 電子証明書の取得

 e-Taxを利用するためには、データの作成者と送信されたデータが改ざんされていないかを確認する「電子証明書」の提出が必要となります。電子証明書には、ICチップに電子証明書が組み込まれているマイナンバーカードが主に利用されており、マイナンバーカードが発行済みの場合は、電子証明書の発行は不要です。マイナンバーカードを発行していない場合は、新たにマイナンバーカード、またはe-Taxで利用できる電子証明書を発行する必要があります。しかし、マイナンバーカーは申請から発行まで3週間から1ヶ月ほどかかり、電子証明書は各発行機関により取得の方法や費用が異なるため、事前に各発行機関のホームページの確認をしなければなりません。

電子証明書の発行の詳細はこちら

e-Taxで確定申告のやり方

 e-Taxを利用した確定申告は、従来の紙ベースの申告に比べて効率的で便利な方法です。具体的な手順を見ていきましょう。

1.事前準備

 まずは、先ほど紹介した事前準備が重要です。利用者識別番号の取得や電子証明書の取得などの準備を行ったうえで、e-Taxでの確定申告を行いましょう。

2.手続を行うソフト・コーナーを選ぶ

 国税庁が用意した法人向けのe-Taxに対応したソフト・コーナーの中から、利用するソフト・コーナーを選択しましょう。作成・送信できる手続きやご利用できるデバイスに違いがありますので、目的に合わせて選択することが大切です。

e-Taxソフト(WEB版)
形式 WEB型
利用可能デバイス パソコン/スマートフォン・タブレット
利用可能手続き/申告 ×
利用可能手続き/申請・届出
  • 源泉所得税
  • 法定調書(パソコンのみ)
  • 納税関係
  • 納税証明書関係
備考 メッセージボックスの閲覧やマイページの確認などは可能
多国籍企業情報の報告コーナー
形式 WEB型
利用可能デバイス パソコン
利用可能手続き/申告 ×
利用可能手続き/申請・届出
  • 国別報告事項
  • 事業概況報告事項
  • 最終親会社等届出事項
  • など
CSVファイルチェックコーナー
形式 WEB型
利用可能デバイス パソコン
利用可能手続き 以下のCSV形式データの形式チェック
  • 勘定科目内訳明細書
  • 法人税申告書別表等(明細記載を要する部分)
  • 財務諸表
  • 法定調書
e-Taxソフト
形式 WEB型
利用可能デバイス パソコン
利用可能手続き/申告 全ての申告
利用可能手続き/申請・届出 各税目の申請・届出(NISA・CRSを除く)

3.申告・申請データを作成・送信する

 ご利用の各ソフト・コーナーの画面に従いながら、申告・申請データを作成します。申告の主な流れは以下になります。

① 電子証明書の登録

② 申告・申請データの作成(「国税還付金振込通知書」の電子発行申請などが同時に可能)

③ 申告・申請データの電子申告

④ 申告・申請データの送信

4.送信結果を確認する

 e-Taxからデータ送信後の審査結果(受信通知)や、還付金処理の状況を確認することができます。これによって、e-Taxによる確定申告が完了となります。

<即時通知イメージ>

即日通知イメージ

<受信通知イメージ>

受信通知イメージ

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 さらに、ダイレクト方式での納付は、納税忘れのリスクを軽減し、延滞税などの追加コストを避けることができます。計画的な資金管理にも役立つでしょう。

手続方法や詳細はこちら

まとめ

 e-Taxは、確定申告をはじめとする税務手続きをオンラインで行える便利なシステムです。時間や場所の制約なく申告できる点や、提出書類の省略が可能なこと、還付金の受け取りが早くなるなど、多くのメリットがあります。一方で、事前準備が必要であるというデメリットもあります。そのため、e-Taxを利用する際は、事前に必要な準備を整え、手順に沿って進めることが大切です。電子証明書の取得など、いくつかのステップがありますが、一度環境を整えれば翌年以降の準備は不要となるため、非常に効率的な申告方法となります。e-Taxは、デジタル時代における税務手続きの効率化を実現する重要なツールです。適切に活用することで、確定申告の負担を軽減し、ビジネスに集中できる環境を整えることができるでしょう。

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